厚生労働省の人口動態統計による夫婦の年齢差の比較を見てみると、結婚の形がひとつにとらわれずに、自由になってきているように感じます。
1970年代の夫婦の年齢差は夫のほうが年上という夫婦が全体の約8割を占めていました。残りの2割のうち、半分が同年齢で、もう半分が妻のほうが年上の夫婦です。
年上の上房は金のわらじ、ということわざがありますが、1970年代では年上女房の夫婦は全体のわずか10%ほどだったのです。
その割合が徐々に変化してきて、2000年以降では、夫のほうが年上という夫婦が6割に減り、妻のほうが年上の夫婦は全体の2割を超えてきています。また同年齢の夫婦も2割近くに増えています。
つまり、夫婦は一般的に夫のほうが年上である、とは一概に言えなくなってきているのですね。これは、夫婦の形の多様化の表れのひとつといえます。
この原因として、女性の賃金が男性と変わらなくなってきて、夫の収入に頼る人が減ってきたこと、結婚できない男性が増えてきて、結婚したい相手の条件が緩くなってきたことなどが考えられます。
歳の差が大きい夫婦が増えているのに、夫婦の歳の差の平均が小さくなっているのは、年上夫より年上妻の数が増えているせいもあるんでしょうね。
この傾向は今後も進むようで、結婚・夫婦の多様化ますます広がると考えられています。